第7話 建築的手法 パッシブという健康性

シリーズ「健康住宅の基本」全13話  no.7

建築的手法とは、間取りそれを支える工法とそれらを構築する材料そして家づくりに携わる人間の総合的かつ複合的な手法ということで、健康住宅をつくるベースとなるものだと思う。家は単なる器、機械設備さえ整えれば快適で健康な家になるという考え方に対峙した考え方といえる。 

建築的手法をパッシブ、機械的手法をアクティブともいう。パッシブソーラーとアクティブソーラーから来たもので、太陽エネルギーを建物の建て方の工夫で利用する方法と、機械設備で利用する方法を表している。 

パッシブは受動的、アクティブは能動的ともとらえられ、人間の性格に当てはめてみても面白い。当然、どちらがいい悪いといった話にはならないだろう。必要に応じて受動的にも能動的にもなれる、そのバランス感覚の問題なのだろう。 

建物の場合もバランス感覚が重要だ。これしかない、これが一番だという感覚は危険であろう。 

ただパッシブとアクティブすなわち建築的手法と機械設備と考えた場合、単純比較はできないだろう。家という建物の寿命と機械設備の寿命はあまりにも違いすぎる。機械はせいぜい10年程度だが、建物は30年できれば100年との期待感もある。当然コストも違う。 

また見方を変えれば、機械設備は買い替えることで最新状態にすることが可能だが、建物はそうはいかない。 

「安物買いの銭失い」的感覚で家を建てるのは、余りにもったいないだろう。機械設備は建物の中に入るものだから、その器たる家を大切に考えていかなければならない。 

建築的手法、パッシブな方法が家づくりのベースとなる最も重要なもので、機械設備と比較で論じられるものではないだろう。 

建築的手法で真っ先に取り組まなくてはならないものは間取りである。間取りは、家族の生活を反映したものでなくてはならないが、難しいことは家族の生活は時間の経過とともに変化してしまうことだ。その時間の経過に十分対応していける間取りをつくりあげていく事が必須であろう。 

そうした柔軟性のある間取りを支えるのが工法である。地震で崩壊したり、湿気で腐ったりという心配があってはならないし、家の中で極端に寒い場所や暑い場所ができてしまうような家であれば、いくら間取りに柔軟性があっても不快で不健康という事になり、長く健康に住むことは難しいだろう。 

使用される木材や建材などの資材も長期の眼で選択していく必要があるだろう。シックハウスや化学物質過敏症の原因になるようなものでは本末転倒だし、「安かろう悪かろう」では、やはり長い耐久性は期待できない。建築的手法を基礎に据える理由がここにある。 

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