第13話 健康な住まいを実現する流れる空気

シリーズ「健康住宅の基本」全13話  no.13

 健康な住まいをつくるための要素は数多くあげられるが、そうしたすべての要素を貫く言葉があるのではないか。 

「流れる空気」がその言葉だと気づいたのは、ずいぶん昔のことだ。 

 「空気」を物理的な意味にだけとらえていると分かりにくいだろうが、「空気」を人間の関係まで広げて考えると、合点がいくと思う。 

  「空気をよむ」「場の空気」「空気が分からない」「世の中の空気」など、人間関係の機微を表している。 

 健康な住まいに求められるものは今回のシリーズでも触れてきたが、その家に住む家族の健康(心と身体)そして建物の健康(耐久性と耐用性)の両立であり、それらを実現するためには、PAC工法という建て方の技術と広がり空間という間取りの技術の両方が必要だ。 

 そのPAC工法と広がり空間の根底に存在するものは「流れる空気」である。 

PAC工法における「流れる空気」は見えない所に流れる空気、すなわち床下空間や壁の中そして小屋空間などを「流れる空気」である。 

広がり空間においては、見える場所の「流れる空気」、すなわち居住空間を「流れる空気」ということになる。 

これまでの繰り返しにもなるが、どちらの空気の流れも複合的な役割を担っている。 

PAC工法の見えない所の空気の流れは、土台や柱、梁など構造に関わる全ての木材の湿気を調整し適正に保ち、腐れから守るばかりではなく木材の本来持っている天寿を全うさせる。そして同時に、一年を通じて住まいの温熱環境を健康快適にしていく働きをしている。 

例えば、太陽光や外気など自然のエネルギーを利用して、冬は暖かく夏は涼しい、そして四季を通じて、建物内空間の温度差を極めて少なくしたりする。 

しかも冬の暖房システムである「かくれん房」も、この見えない所の流れる空気をエアコンなどで温め、家全体を温度差なく温めていくというシステムである。 

そして「広がり空間」という間取りは、中廊下という分断線をなくしているので、陽当たりも空間の隅々まで行き渡りやすく、当然に風通しもいい。中廊下がないという事で、室内空間に流れる空気が自在に動けるということだ。 

また、広がり空間での流れる空気は風通しという物理的なことばかりではなく、家族の心の風通しの基本にもなっている。中廊下がない空間では、お互いに家族の様子が分かりやすい。姿が見える、声が聞こえる、雰囲気を感じるという「見える聞こえる感じる」空間を醸し出しているのが、空気の流れる広がり空間という訳だ。 

空気の流れを確保して、家を建てる、間取りをつくるという家づくりは、考えれば考える程、奥行きの深い家づくりだという思いは、この40年間変わることはない。  

お客様の声

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