第6話 住まいの健康を機械設備に頼らないという健康性

シリーズ「健康住宅の基本」全13話  no.6

現代生活は設備機器によって支えられていると言っても過言ではなさそうだが、こと住まいと健康の関わりを考えた場合、単純に機械設備さえ整えれば、健康な住まいになるとは言い難い。 

単純に考えても、機械設備の寿命サイクルは概ね10年程度だが、住宅は何十年できれば100年はあってほしいという代物だ。 

また住宅に期待される健康性は、そこに住まう家族の健康に役立つという事と共に、住宅そのものの寿命、健康性という複合的な要素が求められている。 

住まう家族の健康といっても色々な角度から考えられる。人間の健康性は、単に身体の健康だけではなく心の健康という精神性も求められる。この心身両面の健康を機械設備でという訳にはいかないだろう。 

身体と住まいの健康の関りを見ると、温熱環境と使用される材料の有害性が主たる要素であろう。温熱環境とは、暑い寒い、湿気の多い少ない、建物の中の温度差などである。 

一見するとエアコンなどの機械設備で簡単に解決しそうに思えるが、なかなか大変な問題といえる。 

住宅は、東西南北方位によって温熱環境は大きく変わる、一階二階と高さによる変化も大きい。いる場所によって温度差がある上、湿度の状況もそれによって動いてしまう。同時に台所や洗面、寝室やリビングなど空間の用途によっても結構変化する。当然、天候にも大きく影響されるし、窓からの日射の影響も極めて大きい。 

また温度だけをとらえても、家族に影響するのは室内気温だけではない。むしろ、床面や壁面そして天井面さらには窓面などの表面温度の影響は極めて大きい。 

これらすべてを、四季を通して、健康で快適な温度に保つことは最新の機械設備を駆使したとしてもそう簡単なことではない。ましてや快適な湿度を同時に保つとなればなおさらのことだ。 

さらに厄介なのは、人の身体は状況によって快適に感じる温度や湿度が異なる。じっとしている時、動いている時、外から帰ってきた時、食事の前と後、睡眠の前や後など生活の様子によってどんどんと変化してしまう。 

最近は、シックハウスという言葉で住宅の中に存在する化学物質、特に接着剤に使用されるホルムアルデヒドが原因とされる化学物質過敏症が大問題になったが、それ以外の安全とは言えないケミカルの問題は潜在したままだ。こうした化学物質の問題も機械設備だけで解決できるとはとても言い難い。 

住いに関する健康性は、何と言っても住まいそのもので解決していかなくてはならないものだ。機械設備だけに頼るという訳にはいかない。 

お客様の声

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