第11話 見えない所を大切にするという健康性

シリーズ「健康住宅の基本」全13話  no.11

健康を築き支えるものは、見かけや表面的な要素よりは見えないものにあると言っても過言ではないだろう。 

 人間の健康を考えてみてもそうだ。お化粧や着るものでいくら装ってみても健康になれるわけではない。五臓六腑、脳、神経、リンパ、筋肉など身体の内部が大切だし、当然、心の在り方もとても大切だ。身体の芯から、心の奥から健康であれば、見かけもきらきらと健康的に輝いてくる。 

 住宅も同様であろう。健康住宅も見かけだけを取り繕うものが多いが、それでは本当に健康な家とはとても言えないだろう。 

 デザイン重視、見かけを一番にする家づくりでは、健康な家になりようはない。 

 人間の骨格は、木造住宅の骨組みすなわち土台・柱・梁などの構造材にあたる。人間の骨粗しょう症は、構造材の腐れに該当するだろう。いずれも見えない所で知らぬ間に進むのも共通している。怖い話だ。 

死ぬまで元気に活動的に生きるのには、骨は最後まで丈夫であってほしい。家は人間とは違う、家の骨組みは扱い方によっては百年単位で持たすことも可能だ。そういう挑戦をしていく事は、これからの時代ますます大切になっていくだろう。 

家をつくる際の見えない所の主なるものは、構造に関わるものだ。基礎から始まって、土台・柱・梁をメインとした材料。 

最近ではケミカル問題もある。主に集成材や合板の接着剤に使用されるホルムアルデヒドだが、これも目には見えない。 

これらの問題は、家をつくる材料さえ変えれば解決できるように考える方もいるかもしれないが、それだけではない。 

例えば、土台・柱・梁などの構造材を集成材ではなく無垢の木に変える。内装材もホルムアルデヒドを含まない素材や無垢の板などを選択すれば、一件落着のようだが、そう単純でもない。 

無垢の木は大変に素晴らしい材料だが、その本来の性能を発揮できる環境は限られている。それは風通しのいい自然に近い状態に使われてこそ生きてくる。閉じ込められたような環境では、呼吸が阻害された状況になり、腐朽菌の繁殖を招きやすくなる。 

逆に風通しのいい場所に置かれれば、木材は乾燥状態を保つことができ腐朽菌の出番はなくなり寿命は格段に延びる。 

またどんな仕事でも共通して言えることだろうが、表面から見える所、仕上がりばかりに気を使っても決していい仕事にはならない。表には出てこない過程にこそ重要性がある。家づくりも全く同じだ。隠れてしまう所を丁寧にすることが大切になる。 

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