第8話 中廊下に頼らない健康性

シリーズ「健康住宅の基本」全13話  no.8

家づくりに当たっては建築的手法が重要で、中でも真っ先に取り組まなければいけない事は間取りだと申し上げてきた。 

その間取りを考えるキーワードが「中廊下」だ。 

「中廊下」の扱い方次第で、健康住宅からは遠ざかり逆に不健康な家になりかねない位、重要な要素を「中廊下」は占めている。 

現在建てられているほとんどの家には「中廊下」がある。それほど「中廊下」は普通の要素になっている。家づくりに関わらず、普通となってしまったものに問題点が潜んでくるのが世の常であろう。 

例えば新しい家に住んだが、何か不便だ、使いにくい、あるいは家族との交流が遠ざかった気がするなど、今までの家では感じなかったようなことを意識することは、さほど珍しい事ではない。実際の理由は様々であろうが、「中廊下」にその原因の多くがあると言っても過言ではないだろう。 

色々な建物を思い浮かべてほしい。廊下が絶対に必要な建物が多い。ホテルや旅館、学校、事務所ビルなどが容易に思いつくだろう。廊下は各室をつないでいる通路だ。そして廊下と各室はドアや引き戸で仕切られている。 

この考え方を個人住宅に持ち込んだものが「中廊下」なのだろう。しかし、ホテルや旅館などの各室は個別の独立した部屋でプライバシーの確立を大前提としている。 

住宅も「中廊下」を通じて各室に入るようになっているが、住宅の場合は、完全なプライバシーを求められてはいないだろうし、家族が完全にバラバラになれるような間取りは問題が多いだろう。 

住宅は、家族の心の交流を促進しお互いの理解を深められ、仲良く暮らしていけるものであって欲しい。そう考えたとき、単純に「中廊下」で各室をつなぐ間取りや空間づくりは避けたいものだろう。 

また風通しや自然の光の豊かな空間を、住宅に期待した時、「中廊下」はそれを阻害する要因でしかない。家の中に「中廊下」という仕切り壁ができたようなものだ。南側の部屋は明るいが、北側の部屋は昼間から照明が必要となる。また、窓を開いても風は南から北へと十分に流れることはない、などは、やはり「中廊下」のなせる業だ。 

また冬には建物の中の温度差がよく問題となるが、これも「中廊下」の影響が大きい。暖房している部屋は温まるが、暖房のない部屋は寒いままとなる。 

こう見たとき、「中廊下」を軸とした間取りすなわち何LDKは不健康きわまりない問題だらけのプランと言い切れる。この何LDKプランが現代の家づくりの主流である、どうしてなのだろうか、疑問は深まる。 

お客様の声

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