第10話 自然を生かす、自然素材を使うという健康性

シリーズ「健康住宅の基本」全13話  no.10

 都市部であろうが地方であろうが、家は自然の中に建っている。せっかく自然の中に建っているのだから、その自然を生かすような建て方をしてほしい。 

 しかし、現実は自然と戦っているあるいは拒絶しようとしている、そんな家の建て方が主流だ。冬の寒さを家の中に伝えない、夏の暑さを家の中に入れない。そこで暖房や冷房をする。 

ちょうど40年前からPAC住宅をスタートさせたが、世間一般は、住宅の断熱化に熱を入れ始めていた。その時のベースとなる考え方が、建物の中と自然界を熱的に遮断する、そして建物内を機械設備でコントロールするということだ。 

 残念ながら現在も、そんな力任せの考え方で住宅の温度コントロールが行われている。いわゆる高気密高断熱住宅がそうだ。 

 冬は寒くても、太陽の陽ざしは暖かい。夏は暑くても、夜の外気は涼しくなる。単に建物に断熱を施しただけでは、冬の太陽の暖かさ、夏の夜間外気の涼しさを建物として内部に取り入れることはできない。 

 これは大変にもったいないことだ。断熱をした建物内部にも、冬の太陽の暖かさ、夏の夜間外気の涼しさを取り込むようにできればいいだろうに、との発想がPAC住宅の原点の一つだ。そうすれば冷暖房などの負荷も相当に減少するのだから。 

 そしてもう一つ。人間といえども自然の中に生かされている生き物だ。その人間の暮らす家という環境は、なるべく自然を上手に取り込んだ方がいいと思う。 

 前述した冬の太陽の暖かさ、夏の夜間外気の涼しさを取り入れるなどはその一例だが、建物という住む空間をつくる材料も、残念ながら、自然から大きく離れようとしてきた。 

 極端に表現すれば、プラスチックに囲まれた空間で暮らしているのだ。壁面や天井面は、ビニールクロス。そして、建物を構成する材料は、接着剤のかたまりともいえる集成材や合板など。 

 建物を構成する自然の材料といえば、無垢の木や板、混ざり物のない漆喰、これらの材料で床・壁・天井それを支える土台や柱・梁などをつくる。こうした住宅は本当に少なくなってしまった。 

 自然の材料は呼吸している。湿気などを吸ったり吐いたりして室内環境を程よく保ってくれる。室内の空気感を気持ちよく整える。 

 この自然素材の特徴を十分に引き出すためには、それらの材料を自然に近い環境に置かなければいけない。PAC住宅は、その環境を「流れる空気」に求めた。 

 「流れる空気」を生かした建て方の工夫をすることで、冬の太陽の暖かさ、夏の夜間外気の涼しさを取り入れ、自然素材を生かす家を完成させた。 

お客様の声

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