自然素材誤りの二方向

自然素材誤りの二方向

より一層、自然素材を使ってほしいと願っています。

それだけに、現在の自然素材のちょっとしたブームに基本的な疑問の投げかけをせずにはおられません。

自然素材が本当に意味で定着していくためにも、
二つのテーマをぜひ考えていただきたいと願います。

一つは、
本来自然素材と呼べないものを自然素材と称していること。

もう一つは、
自然素材の使い方ルールを無視して自然素材の寿命を縮めていること。

今、家づくりにおいて自然素材を使われる方の多くは、家族にアトピーやぜんそく、化学物質過敏症の方がいることが多いと思われます。

それだけにケミカルが添加されている建材を避けようと自然素材に眼を向けられるわけですが、この自然素材に遠慮なくケミカルを添加している素材を多く見かけるたびに憤りを感じてしまいます。

例えば防虫防腐剤の入ったフローリング、ウレタン塗装で呼吸を殺したフローリング、防蟻防腐剤を注入された土台、不燃処理されたカーペットやクロスなど。

塗り壁に至っては、詐欺かと思われる程です。珪藻土や漆喰のほとんどが、化学糊が使われています。作業性をよくする、素人にも塗れるなどの安易化が本来の漆喰などの良さを殺しているばかりか、自然素材と勘違いさせている売り方に良心はどこへいったのかと嘆かわしい思いです。

ケミカルと添加されていない自然素材を使われていても、自然素材の使い方ルールを無視している、あるいは知らないのではと思われるケースも多すぎます。

自然素材は呼吸しています。生きているのです。

その呼吸を止めてしまうような使い方や、窒息させてしまうような使い方では、せっかくの自然素材に申し訳ありません。

塗膜をつくるようなペイント、ウレタン塗装は自然素材の呼吸を殺してしまいます。

風通しの悪い部屋、空気の流れない壁の中や床下や天井裏などに使われる自然素材は窒息寸前です。

こんなあまりにも自然素材がかわいそうな使い方をしているルール無視が現実にはとても多いのです。

自然素材は住む人にとってとてもいい特徴を多くもっていますが、それを生かせない使い方をしていては、とてももったいない話です。

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