リフォーム改築住宅でも湿気結露対策は必要

リフォームでも湿気対策は必要

湿気が滞ったままでは、カビやダニそして木材腐朽菌も繁殖するし日本のシロアリにも活躍の場を与えてしまう。

日本は雨と湿度の高い国なのだから、湿気は慎重な上にも慎重に考えなければならない。

湿気の厄介なところは建物にも住む人にもダメージを与えるし、また、ただ乾燥してればいいというわけではない。

「多からず少なからず」が求められる。

夏は除湿機、冬は加湿器がいるお国柄だ。それだけに建物のあり方も難しい。1年を通じて適切な湿度バランスを保つ必要がある。

建物から考えていくと、建物を腐らせずに健康に長生きさせるためには、室内ばかりか、建物の見えない空間すなわち床下や壁の中、小屋空間など部屋を取り囲むいわゆる躯体内空間も含めて湿気の害から守らなければいけない。

そのためにはどうしたらいいのか、最近では、室内と躯体内空間をあわせて機械で1年中換気と温度調整をするいかにも機械文明だという方法もでている。最近の高気密高断熱で24時間機械換気、1年中窓は開けなくても済むという方法だ。

これは建物のあり方というよりは機械のあり方使い方の部類に属するであろう。

建物は何十年と長く暮らしていくものなのだから、寿命が10年程度で進歩も著しい機械に何十年も頼るのは怖いし、万が一の長期の停電時にはどうなるのかという危惧もある。機械やフィルターなどのメンテも必ず伴うしコストもかかる。

建物の湿気に対しては、建物の建て方で対処していくことが当り前の前提なのではないか。建物自身が湿気バランスを保ち、自ら健康に長生きする、そんな建物がいい。

これは新築でもリフォームでも同じことだ。

日本の気候風土と建物のあり方の問題だ。こうした大きなテーマこそ先人の知恵、伝統に学ぶところが大きい。

日本の建物の先人の知恵は、知る人ぞ知る「流れる空気にふれさせる」だ。

単純に言えば「風通し」。徒然草でいえば「家のありようは夏を旨とすべし」となる。家を構成する木材すべてに風が当たり、室内隅々まで風が通るということだ。

そういう目で昔の建物を見れば、基礎は石場建、真壁つくりで田の字間取り。まさしく使われるすべての木材が流れる空気にふれ、家の中を風がふきぬける、湿気に対しては最高の家のあり方だ。

木材は常に流れる空気にふれていれば外でも含水率は15%に落ち着いてくる。

これを気乾含水率というが、湿気の季節変動や時間変動があってもやがてバランスを保つということになる。

流れる空気にふれさせるというのは木材を常に自然乾燥の状態に保つということだ。

ちなみに含水率が常時25%以上であれば木材腐朽菌が繁殖しやすくなる。

ただ冬があまりにも寒かったために、ひたすら断熱材を詰め込み、気密性のいい基礎やサッシ、建材などで建築されるようになり、冬は暖かくなったが、逆に夏は熱気がこもり、建物の中、部屋の中には風が流れなくなり、湿気という大きな問題をクローズアップしてしまった。

そして対策として機械による換気という小手先の手法に終始してしまっているのが現在の家づくりの主流だ。

どうして先人の知恵を素直に借りて、「流れる空気にふれさせる」を建物のあり方に現代風にアレンジしていかないのか。

建物の床下、すべての壁の中、一階と二階のふところ空間、小屋空間そしてすべての部屋に風が流れるようにする。それでいて断熱性も気密性のいい省エネ住宅やパッシブハウスにすることは新築であれリフォームであれ、さほど難しいことではない。現に私たちは1977年からそうした提案をしている。

田中慶明

https://www.facebook.com/yatto33

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