現代住宅の不健康サイクル

アトピーから化学物質過敏症の悪循環 いまだに対処療法で根本解決がなされていない

1980年代、アトピー性皮膚炎の原因が住まいにあると衝撃の報告がなされました。

住まいの中に発生しているホコリ、そのホコリのなかに発生しているカビやダニ、それらハウスダストが小児のアトピー皮膚炎の最大の原因、アレルゲンであるということが明らかにされました。

畳やカーペットそしてカーテンなどに大量のカビやダニが発生していたとの報告から、新築される住宅からは一斉に畳やカーペット、カーテンが姿を消しました。

そして合板フローリングやアルミ製のブラインドが多く使われ始めました。それと同時に、カビやダニを殺す農薬成分が合板フローリングやクロスなど多くの建材に含浸されるようになりました。

その農薬成分であるケミカルによって、今度は化学物質過敏症の方が多く生み出されるという当時は予想もされなかった事態が生まれました。

農薬成分、ケミカルが良くないのだから、自然のままの材料を使えばいいと、徐々に、無垢の板、土台、柱などや珪藻土などの塗り壁が注目され、現在の自然素材ブームに至っています。

アトピー、喘息、化学物質過敏症と住宅環境が原因となる病気は複合化してきました。

その大きな原因である住宅の変遷を見てみると、木を見て森を見ない、場当たり主義の対処療法としか言いようがありません。

現在の自然素材ブームも一見本質的対策のように見えますが、カビやダニが繁殖しやすいのはその自然素材なのです。今のままでは、最初のスタートに戻っただけ、悪循環の始まりとしか思えない事態です。

カビやダニは
太陽の恵みが行き届く風通しのいい場所には繁殖しません。

これまでの一連の対策は、この当り前のことがなされていません。風通しのいい家をつくるという極めて常識的で単純なことなのですが。

窓を開ければ部屋の隅々まで風が通る、そして見えない所ですが、床下や壁の中、天井裏まで風が通る家です。

こういう家であれば、太陽の恵みも風の力で家中に行き届き、カビやダニなどの出番はなくなります。

当然、農薬成分のケミカルも必要ありませんから、化学物質過敏症ともおさらばです。こんな単純なことが全くと言っていいほどできていないのが現代住宅なのです。

太陽の恵みを家の隅々まで運ぶ風通し、空気の流れのある家で自然素材を使う、これが健康な家づくりの大原則です。

その風通し、空気の流れで、太陽の恵みを採り込み、冬は暖かく、夏は自然の涼しさを取り戻した住宅がPAC住宅であることを付け加えさせていただきます。

動画 住宅の不健康サイクル アトピーから化学物質過敏症の悪循環 3分48秒

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