「仮面夫婦が仲良く暮らす家」6

間取りと仮面と変身

今度は間取りの観点から夫婦のあり方を考えてみよう。

繰り返しになるが、仮面夫婦という言葉を決して悪いだけのイメージで使っているわけではない。

夫婦生活も長くなると自然と距離が離れてしまったかの感じにもなる。しかし、それは決して距離が遠くなっているのではなく慣れてしまい自然体になり会話が少なくなってしまった、という事の方が実際には多いだろう。決定的破局を迎えているというケースは少数と思われる。

こういうことを前提に家づくりを考えると、間取りは相当に重要なファクターになるだろう。

良好な人間関係が継続していく、そうした前提はやはり、顔を合わせて会話をしていくという当たり前のことが前提となる。

しかし夫婦が同じ家の中で、わざわざ約束をして顔を合わせ、話をするなんてことは不自然だし、だいたいありえない事だ。そんな日常風景は自然発生的なものだ。

ところがこの普通の事が阻害されやすい間取りがある。

すれ違いが多くなる間取り。その結果会話も少なくなってしまう、そんな家がある。特殊なことだと思われる方も多いかもしれないが、案外普通にありえることだ。

何のことは無い、ごく普通の何LDKという間取りにその危険性が一杯潜んでいる。

働き盛りの夫婦で共稼ぎ。現代では普通のことだ。

こんな夫婦の場合、住まいの状況と仕事や生活の状況がかみ合わない場合は、顔をまったく合わせないで時間が過ぎていくことは珍しいことではないだろう。

帰宅時間が違う、食事はそれぞれが外食という事情が続き、住まいも夫婦別室、しかも玄関から個室に中廊下を通じてストレートにいけるという典型的なLDK間取りであれば、ちょっとした気の使い方、努力なしではすれ違いになりっぱなしという事になりかねないだろう。

そんな生活が長く続くことは不自然だし、ちょっとした行き違いや、感情の不安定な時期などと重なれば、望んではいない危機的状況も生まれかねない。

そんな状況下でも、嫌でも顔を合わさざるを得ない家であれば、何とはなしに会話は生まれるし、お互いの大変さも実感され思いやりも生まれる可能性は高い。

なんといっても元々は好きで一緒になった二人だ。お互いの良い面が出てくる。すれ違いで終わるのとは大違いだと思う。

夫婦関係において「見ざる・聞かざる・言わざる」は最悪だ。例え会話は少なくても、「見える・聞こえる・感じる」空間にともに暮らしていれば、いらざる誤解は生じにくく、お互いを理解できる。そんな間取りを考えてみたい。

お客様の声

  1. https://ac-renove.com/sos/sos-4/また、北側…
  2. 同じ家の中なのに、明るい部屋と暗い部屋がある。また暑いくらいの部屋と同時に寒い部屋…
  3. 自然素材のリフォームで安心して過ごせる毎日をhttps://ac-renove.…
  4. 新しい家に住んだら広くなったせいか、あまり家族が顔をあわせなくなった。子供が学校から帰ってくると自…
  5. 木造アパートのリノベーション事例です。キッチンやユニットバスの交換はもちろん、基礎や構造の耐震…
PAGE TOP