失敗OFFの家づくり8回シリーズ no.6
豊かで大らかな生活空間を支える温熱環境をつくりだす家づくりを長年してきたが、その環境をつくり維持していくためにはエネルギーが必要となる。そのエネルギーを化石燃料だけに頼るようでは、とても心豊かな住まい・暮らしとは言えない。
私たちは流れる空気の家づくりで、建物の中すべてが冬は暖かく夏は涼しい空間づくりを1977年から追求してきた。その空間づくりに必要とされるエネルギーを太陽と夜間の冷気に求めた。
しかもそうした自然エネルギーを利用するのに機械設備を使うのではなく、建物の建て方の工夫でする方法を大前提とした。家の設計・工法・材料の工夫ということになる。そうした家をパッシブソーラーという。
流れる空気をエアサイクルと名付け、使うエネルギーは太陽と夜間の外冷気それをパッシブソーラーの手法でということで、住宅の名称はパッシブエアサイクル住宅略してPAC住宅となった。