「仮面夫婦が仲良く暮らす家」4

仮面夫婦が家づくり

長年家づくりに携わってきたおかげで随分とたくさんのご夫婦を見させていただいた。もちろん家づくりをしようとする位なのだから、基本的には仲がいいはずだ。あるいはこれからも共に一緒に暮らしていこうと思ってのことだ。

多くのご夫婦とお会いしてきたが、時代時代で自分の中に正反対の気持ちが生まれていたことを思い出す。

それは、「仲の良い夫婦が多いな。」と感じる時期と、「ほとんどの夫婦は仲が悪いのだな。」と感じる時期になぜか分かれた。

どうしてなのかあまり深く考えずに、そんなもんかとここまで来てしまったが、改めて考えてみたい。

そう感じさせられる要素は一つではないだろうが、最も大きな要素は自分の心その時々の葛藤の表れかもしれないと今にして思っている。

人はそれぞれに自分という中心の核を持っている。そしてこの自分は結構わがままだ。自分を理解して欲しい、分かって欲しいとの本能がある。それに気が短い。日常のちょっとした行為や会話で、不快になったり、言い争いになったりもする。

心の持ち方やあり方を多少は勉強してきたり年齢を重ねてきたりすると、一見人間が出来てきて気も長くなるように周りからは見えるようだが、どうも実際はそうでもないように思える。

若い頃は心のままに思った事をすぐに口に出したり怒ったりしてきたが、年齢を重ねるとともに口にはすぐに出すことはなくなった。しかしそれは人間が出来てきたとか思慮深くなってきたということではないだろう。

不快なことを口にしたり怒ったりすると、最も不快になり嫌な気分になるのは自分自身でもある。言われた相手も不快になり言った本人も不快になる。そういう面倒くさいことをやるだけのエネルギーがなくなってきているのかもしれない。

なんだか話がずれてきたような感じもするが、まぁいいか。

夫婦で家づくり、それは熱心にやる程、二人の心を見つめさせることにもなる。それは良いことでもあるが、一方でこんなはずではなかったという事につながることも少なくはない。

最近強く感じることを極端に言えば、人間の心には正反対のことが存在していて、その時々の心の向け方、スポットの当て方で感じ方が大きく変わるのかもしれない。

仮面は、その心の向け方、スポットの当て方の事を言っているのかもしれないとも思う。

家づくりは、大きなお金を使う、それだけに真剣にもなれる。その真剣さは自分の心を改めて見直すチャンスにもなる。

新しい家の生活で、いい仮面を上手に育てていくのもいいかもしれない。

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