住まいと「におい」⑧   私の臭い対策

我が住まいは建築後25年以上経ったマンションの最上階。賃貸とはいえマンションオーナーが当時相当に凝ってつくった自宅用、間取りはなかなか良くできている。 

だだ、入居前からわかっていたことだが、温熱環境は最悪だ。冬は寒く夏は暑い。温度差は極めて大きい、それも部屋間ばかりではなく上下の差もびっくりするくらいだ。38年追求してきたPAC住宅とは真逆の住まいだ。 

最上階とあって天窓もリビングの上に1.7メートル角の巨大なもの、玄関上に1メートル角のもの、二つがついている。これもなかなか扱いが難しい。 

それでも犬が何匹でも自由に飼うことができる。駅まで20秒。間取りはとても使いやすい。ということでもう6年もいる。 

また住環境をよくするという職業柄、こうした温熱環境の悪い住まいをどうしたら少しでも住みやすくできるか、という妙な挑戦意識もある。そんなかんなで10年位は住もうかと話し合っている。 

住まいと臭いの話に戻る。 

幸い25年以上も経っているマンションなので新築直後の湿気や建材の臭いは抜けている。もちろんクロスは新しく張り替えてあり綺麗だが、おそらくこれも数年は経過していたのか、おかげで臭いはしない。臭いに関しては古いマンションのいいとこ取りをした感じだ。しかし、日あたりは悪いし風通しも少ない。 

そんな我が住まいでの臭いといえば、まずは柴犬二頭が原因となるものだが、これも前に書いたように毎日のコロコロとモップで解決済。 

ということで、我が家で気を付けなければいけない臭いは、生活臭と私の加齢臭の二つであろう。その対策をいろいろと試しているが、賃貸で建物そのものをいじることはできないので、下記の三つを実施している。 

まず導入したのが、「脱臭機」。普通は空気清浄機を検討するであろうが、臭いに対しての効果はいまひとつかなと思い「脱臭機」となった。名前は業行しいが、見かけも大きさも空気清浄機と変わらない、臭いをとるという性能を強化したもので富士通ゼネラル製である。キッチン・リビング・和室と一体になった30畳ほどの空間に置いている。その空間の隅には犬たちのトイレも常設してある。「脱臭機」そのものは20畳位の広さが対象なのだが他の対策も同時にするので問題なしと判断した。24時間自動で運転しているが、消費電力は通常時で5W程度なので電気代はあまり考慮にいれていない。 

次に使用したのが「竹布」である。ナファ研究所のもので天然素材だが性能はすごい。 

抗菌性・消臭性・吸収性があり静電気を発生させず保温性もある。この「竹布」をリビングの上にある1.7メートル角の天窓に天蓋のように使ってみた。 

使うキッカケとなったのは、パートナーが天窓から化学物質のような臭いがすると言い出したことだ。 

この臭いがどこか来るか検討してみたが、原因は二つ考えられる。一つは、天窓から雨漏れがしたので、その補修にコーキングが相当に使用されたこと。二つは、天窓の内側にある日射遮蔽幕がビニールのようなケミカル製品であること。これらが天窓に当たる強い太陽光で揮発し、パートナーの臭覚ネットワークに引っかかってしまったようだ。 

 その対策として「竹布」の敷布を天蓋として天窓にだらりと垂らしてみた。直射日光も適度に遮るので、ビニールの日射遮蔽幕も使用しないで済む。臭いは多少和らいだようだが、パートナーの鼻はまだ駄目だとの判断を下した。 

そこでもう一枚「竹布」の敷布を天蓋として追加した。そのついでに天窓の直下に日射を反射するレースのカーテンを付け、その下に「竹布」敷布の天蓋を二重にセットした。さらに念をいれて光触媒スプレーを一本分「竹布」の上にしてみた。 

これでようやく、パートナーの鋭い臭覚でもケミカル臭はキャッチされなくなった。夏場の天窓からの熱さも大幅に緩和された。少し暗くなったが真夏はちょうどいい。寒くなったら「竹布」天蓋を一枚とる予定だ。太陽熱も弱くなるので揮発物質も少なくなり問題はないだろうと思っている。 

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