「仮面夫婦が仲良く暮らす家」12

時には別れも

またよけいな話を。

生涯を仲良く夫婦で暮らしていく。きれいな言葉だが、現実は中々そういうわけにはいかない。人間は贅沢なもので、ないものねだりという魔物が心の奥に鎮座している。この魔物は現状に満足しない。常に何か新しい物を望んでいる。

この魔物を上手にコントロールできれば、いい意味での成長欲につながり自己の高まりや人類の発展にもつながったりする。

しかし魔物に振り回されると、コントロールしがたい自分の欲望にいつしか人生を台無しにされることも多い。よく見聞する例としては、際限の無い金銭欲、どこまでいっても満たされない権力欲、そして性欲奴隷。

金さえ儲けられれば手段は選ばない。とにかく偉いといわれる椅子に座りたい。女を次から次へと替えたいし増やしたい。情報をテレビにまで広げれば毎日繰り返されているテーマだろう。

そしてそのテーマには必ずといっていいほど、失ってみて有難さがわかった。という話が伴う。普通であるということがいかに有難いか、去っていった家族がどれほど大切だったか、そんな後悔話は枚挙に暇が無い。

話がずいぶんと広がった感があるが、テーマである夫婦に戻そう。

パートナーは毎日生活を共にするが故に、実に様々な経験をさせられる。

一方、その存在が当り前と感じてしまうとお互い鈍感になり、意識しなくなる、意識されなくなる。空気のような存在とはよく言われるが、これはいい意味なのか悪い意味なのか、多分どちらもあるのだろ。

「時には別れを」

そんな瞬間があった夫婦の方が、結果としてうまくいっているのではないだろうか。この場合の別れは、現実の離婚ということではない。その手前の話だ。

別れたいという心と真剣に向き合う。住まいの空間を別にする。顔を突き合せない時間を増やす。その具体的方法は何でもいいと思う。

このパートナーがいなかったらという疑似体験のことだ。

様々の思いが浮かぶだろう。

いなくてすっきり。いないと寂しい。適度な距離がいい。お金はどうする。子供が小さければもっと要素は複雑になる。思いは一つではないだろう。

結局は別れなかった。「時には別れを」はいろいろな経験を経てより距離が近づいた、仲良くなったことを想定しての言葉だ。

場合によっては、本当に別れた方が良い場合も少なくはないだろう。

夫婦関係に役立つ家づくり。そんなテーマがいかに大きいか重いかを感じる。

お客様の声

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