住まいと「におい」③     元から絶つ、蓋をする、適宜対処する

住まいの臭いに向き合う方法は基本的に三つかな。 

臭いものは元から絶つ。 

臭い物に蓋をする。 

その都度何かしらの対処をする。 

後は臭うまま放っておく、というのもあるがテーマは何がしか臭いに手を打とうということだから、ここでは入れない。 

前回、論外な臭いということで、シロアリ駆除剤や建材に含まれる化学物質の臭いについてふれ、使用すべきではないと書いたが、30年位前をふと思い出した。その頃は今のように家を建てるに当たって安全な自然素材などは手に入らず、家は建築中も入居後も目がチカチカする、その臭いは強烈で何年も抜けないのが当たり前のようであった。 

そして印象的なのが、私のやっていたPAC住宅はひと夏経てばほとんどそれらの臭いが抜けていたことだ。このことは当時の横浜国大の計測協力で明らかになったことだ。 

その理由はPAC住宅の夏のシステムにある。 

PAC住宅の夏は、床下も壁の中も天井裏も徹底的に外気が流れる仕組みになっている。建物裏側の風通しで、シロアリ駆除剤や建材の化学物質を抜いていたのだ。 

これはとことん風通しをはかれば、どんな強烈な臭いも割と早く抜けてしまうという事を示しているが、逆に心配事も大きくなった。 

現在主流となっている閉じることを旨とした高気密高断熱住宅はこうした建物の臭いは相当長期間抜けないということだ。 

ただ昔のようにシロアリ駆除剤も建材の化学物質も野放図ではなく、一応F☆☆☆☆となっているが、私のような臭いにあまり敏感とも言えない人間でも、建築後一年以上経過したF☆☆☆☆の家にお邪魔させていただいたとき、その化学物質の臭いに翌日までも苦しめられてしまった。 

このことは、住まいの臭いには「風通し」と「臭いの発生源となる物をもちこまない」という当たり前のことを再確認させられる。 

「臭いものは元から絶つ。」を建物の臭いに当てはめると、シロアリ駆除剤は使わない、建材ではなく自然素材を使う、という事か。PAC住宅の夏のシステムもここに入るであろう。 

「臭い物に蓋をする。」これは家づくりにおいては基本的に」やってはいけないことだろう。しかし高気密高断熱住宅はまさしくこれに当たるといえる。 

「その都度何かしらの対処をする。」これも結構場当たり的方法が多い。 

こうした中で、あらためて住まいと臭いと観点からいろいろと見つめなおしてみよう。次回からは少し具体的に話してみたい。 

お客様の声

  1. https://ac-renove.com/sos/sos-4/また、北側…
  2. 同じ家の中なのに、明るい部屋と暗い部屋がある。また暑いくらいの部屋と同時に寒い部屋…
  3. 自然素材のリフォームで安心して過ごせる毎日をhttps://ac-renove.…
  4. 新しい家に住んだら広くなったせいか、あまり家族が顔をあわせなくなった。子供が学校から帰ってくると自…
  5. 木造アパートのリノベーション事例です。キッチンやユニットバスの交換はもちろん、基礎や構造の耐震…
PAGE TOP