失敗OFFの家づくり8回シリーズ no.7
住宅の温熱環境というと温度だけと思いがちだが、快適で健康にいい暮らしは温度だけでは実現できない。
程よい温度環境と同時に後二つの要素が必要となる。
一つは適度な湿度環境と、気持ちよく爽やかな肌触りだ。特に建物の床や壁そして天井にその要素が加わるといい。
湿度は高すぎても低すぎても快適ではないし健康的でもない。
そうした程よい空間づくりに欠かせないものが、調湿機能のある素材だ。
湿度の高いときは空気中の水蒸気を材料の中に保持してくれ、乾燥してきたら空気中にその水分を放出する働きをする材料だ。
それに最適なものが、無垢の木や本物の漆喰だ。無垢の木は肌ざわりも素敵だ。本物の漆喰の調湿機能は素晴らしい。
そうした自然素材は、また流れる空気にふれていることでその機能を発揮し、また寿命も長らえる。
自然素材は太陽や自然の風があってこそ生き生きとしてくる。そんな家づくりを長年追求してきた。