風通しのいい家を建てたかったのでは?

家づくり、どこで建てるか、誰と建てるか、いつ建てるか 、そしてどんな家を建てるか  全20話 no.17

残念ながら今の家づくりのほとんどは風通しのいい家になっていない。 

計画しているときは当然のごとく風通しのいい家を望んでいる方がほとんどなのだが、結果として風通しの悪い家になってしまっている。 

家づくりは検討しなければいけないことが多岐に亘るので、いつの間にか風通しのことが頭から抜けてしまった結果ともいえるが、風通しの悪さは住み心地の悪さにもつながるし、なんと言っても健康な家から遠ざかってしまう。 

風通しのいい悪いは、間取りによる。 

前回の自然光のテーマでもふれたが、今回の風通しの悪さの主役もやはり「中廊下」だ。「中廊下」は風通しの「分断ゾーン」でもある。 

当たり前のことだが、風は入る所と出る所が必要だ。例えば南の窓から風が入り室内空間を吹き抜けて北の窓から出て行く、こんなイメージだ。もし室内空間の中央に中廊下があれば風の流れはそこで阻害されてしまう。南の窓が大きく開いていても思いのほか風は流れなくなる。 

風通しのいい家を望むのであれば、中廊下をつくらない、そんな間取りにする必要がある。戦後日本の間取りを表現する代名詞になったのが「何LDK」という言葉だ。 

「何」は個室の数を表し、3LDKとか5LDKといった使い方をする。この間取りは必然的に個室を中廊下でつないでいく。 

動線として中廊下があるのが当然の結果となった。 

戦前の「家」という家族中心主義からの脱出。戦後は「個人」を大切とする考え方に大きくシフトした。その結果、間取りも畳の間が単純に連なっていた間取りから個室重視の「何LDK」へとシフトした。プライバシーを最も優先した結果の個室化だ。 

しかし、家の中でのプライバシーは公共の場でのプライバシーとは異なる。 

「見える」「聞こえる」「感じる」その感覚を大切にしたプライバシーが家庭内では重要なのではないだろうか。 

そんな思いから長年提案しているPAC住宅の間取りが「広がり空間」である。 

「程よいプライバシー」と家族の「さりげないふれあい」を両立できる間取りだ。この「広がり空間」は中廊下に頼らない手法なので、風通しの確保も極めて容易になる。 

平面的な風通しばかりではなく、リビングの中の吹き抜けや階段空間、ロフトや天窓などを介して縦型の風通しも簡単に確保できる。 

中廊下をつくらない広がり空間の間取りであれば、自然の風通しばかりか家族間の風通しも良くなり「顔の見える」ありがたさを存分に味わえる空間となる。 

風通しのいい間取りは、家族が仲良く暮らせる間取りでもある。その広がり空間は融通性が高く少しの工夫で何十年という時間の経過にも追随できる間取りとも言える。 

お客様の声

  1. https://ac-renove.com/sos/sos-4/また、北側…
  2. 同じ家の中なのに、明るい部屋と暗い部屋がある。また暑いくらいの部屋と同時に寒い部屋…
  3. 自然素材のリフォームで安心して過ごせる毎日をhttps://ac-renove.…
  4. 新しい家に住んだら広くなったせいか、あまり家族が顔をあわせなくなった。子供が学校から帰ってくると自…
  5. 木造アパートのリノベーション事例です。キッチンやユニットバスの交換はもちろん、基礎や構造の耐震…
PAGE TOP