「イマドキの二世帯住宅」第5話   子供は独立するもの

子供は成長したら親元から離れていく、これは生物としても当然のことだ。この単純なルールが最近は崩れてきている。 

子供からみれば住居費の負担は大きい。親の家に住めれば楽になるという思いからの二世帯住宅。 

親から見ると老後は寂しい・老後の面倒も見てもらいたいとの期待もある。 

また介護の必要性からやむなくという深刻な要素も増えている。ここでのテーマは介護取り上げていないので、前述の二つの観点から取り上げてみたい。 

親が元気であるとの前提から考えれば、よほどのマザコン・ファザコンでもなければ、親とは別に暮らしたいと思うのが普通であろう。 

住居費を倹約したいという理由だけで同居したならば、住んでからのトラブルは絶えないだろう。離れて暮らしていればいい親子関係が保てただろうに、一緒に暮らし顔を突き合わす機会が多くなったことで、不快な思いも多くなり、やがてトラブルも深刻になり修復が困難になることも現実に少なからず起こっている。 

住居費を省くためだけということだけではなくそれ以外にも表向きの同居理由は付いているだろうが、メインがそういうことであれば、所詮は金目当てといっても過言ではないだろう。 

金目当てであれば親子ばかりかどんな人間関係でもうまくいくはずはない、二世帯同居は早晩ぎすぎすしたものになっていくのは目に見えている。 

親が子供を甘やかす。あるいは甘い期待を抱く。 

最近はこの方が多いのかもしれない。しかし、この方が生物学的には問題が大きいのかも知れない。子供が親に甘えるのは成長過程において必要なことだし当り前のことだ。そこから脱皮し大人になっていくのが成長のプロセスのひとつなのだから。 

成人した子供は、これから何十年に亘って人生の荒波にもまれていく。子供には子供の人生があるのだ。親のことなど日常では忘れていていいのだ。そんな大切な時期に、子供に甘い汁を与えようとしたりや甘い期待を親から子供に向けるのは、何か親として違うような気がする。二世帯住宅を建築しようという年代は、こんな時期に当たっていることが現実的に多い。 

今回のシリーズは住宅屋としてはあるまじき事を書いているのかもしれない。二世帯住宅での暮らしはとても大変だとしか言っていないのだから。 

しかし思いは逆だ。二世帯住宅でうまくやっていくためにはという事を、逆の表現で表していると考えて欲しい。これからもそんな感じで書き進めていくつもりだ。 

お客様の声

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