「イマドキの二世帯住宅」第4話 きれいごとにしてはいけない

二世帯住宅の暮らしのルール付け。結構きわどい問題を含んでいそうだが、長きに亘ってうまくやっていこうとするならば、きれいごとで逃げないほう方がいいだろう。 

人によって受け止め方も様々で一概にこうだとは言えないことは十分承知しているが、ここは思いきって断言口調でいこうと思う。それは違う、我が家はそうではないと感じられる方もたくさんいらっしゃると思うので、その場合は一笑に付していただきたい。 

二世帯住宅で暮らす第一条件は、家族なんだからと甘く考えないこと、なんとかなるさと軽く考えてスタートしないことだと思う。 

親子関係、嫁姑関係は愛情が根底にあるのは当り前だが、それだけに他人の関係とは比べ物にならないくらい大変な要素を含んでいる。愛憎背反、愛しさ余って憎さ百倍、アンビバレンス、ヤマアラシのジレンマと昔からこうした人間関係の難しさをあらわした言葉は多い。 

二世帯住宅の間取りや造り様がどうであれ、その暮らしはとても大変なことなんだと覚悟したほうがいい。そのほうが結果としてはうまくいく。 

まぁ考えてみれば夫婦関係だってとても難しい。それに親や子供が絡んでくるのだから二世帯の暮らしが簡単でないのは当り前のことだろう。 

愛情を持っての覚悟、覚悟があればイライラも少なくなる。 

人は理解してもらいたい、わかって欲しいとの本能的なものがあるし、近しい関係であるほど、わかっているはずだとの思い込みもある。しかし現実はそうでもないことが多い。自分では言っているはずと思っていることが、実際には理解されていないことも相当にある。 

日常的なことは聞き流してしまう、時としてそれがトラブルになる。気持ちにゆとりがないとそのトラブルが雪だるま式に大きくなっていき危機到来的になってしまう。心を落ち着かせるまでに大変な思いをしたなんて経験はどなたにもあるだろう。 

こうしたことをなくすことができればいいのだろうが、なかなか難しい、できることではないと考えておいたほうがいい。 

ではどうしたらいいか、あっ、又やってしまったと自分を見つめられればその後の経過はうまくいくことが多い。人は自分の心の動きを観察できている時は、感情に流されたままということはなさそうだ。どこかで冷静な自分を取り戻せる。 

二世帯住宅のなかでの人間関係は、心の中を眺めればそんなことの連続かもしれない。言葉に出せば楽だが、今度はその言葉がより大きなトラブルを呼び、心はさらに痛む。こんな悪循環に陥ってしまったら抜け出すことはなかなか困難だ。大変な事をしているのだという覚悟が様々なマイナス感情を昇華させる原動力になるのかも知れない。 

お客様の声

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