宇宙エネルギーと家

宇宙エネルギーと言うと何やら唐突な感じを持たれる方もいらっしゃると思いますが、ちょっと頭を整理して考えてもらえれば、太陽熱や空気などの自然のエネルギーは、まさしく宇宙エネルギーなのです。

自然の恵みを大切にするということは、宇宙エネルギーを有効に利用するということと同義と考えてもいいと思います。


 化石燃料すなわち石炭や石油なども、自然の造り出したものですが、残念ながら有限なものです。自然を大切にするということは、この有限のエネルギーを節約して使うということではなく、無限のエネルギーを有効利用できるようにするということではないでしょうか。


 しかも、石炭や石油などの有限なエネルギーを使うと、私たちの生活や環境などの汚染につながってしまいます。一方、宇宙エネルギーは、無限であると同時にクリーンなエネルギーでもあるのです。この使っても使い切れないクリーンなエネルギーを、どのように活用するかが、二十一世紀に私たち人間が地球上で繁栄しているかどうかの決め手になるのではないでしょうか。


 現在、日本も含めて世界中で、この宇宙エネルギーを取り出し使う研究がなされています。まさしく玉手箱のように、空間からエネルギーを取り出すという夢のようなことが、不可能ではなくなってきているのです。この研究が完成すれば、これまでのエネルギー問題とエネルギー利用からの環境汚染問題は解決を見るということになります。


 しかし、現在の段階では、いまだ大量の宇宙エネルギーを取り出すにはいたっていないようですから、この夢の技術も私たちの家づくりに現実レベルで役立つには、いましばらくの時間が必要なようです。宇宙エネルギーを直接電気として取り出すには、時間がもう少しいるとしても、宇宙エネルギー利用とは何も宇宙発電のような設備的レベルのものばかりではありません。もう少し手じかにコストもあまりかからずにできる方法もあるのではないでしょうか。


 具体的に検討する前に、あらためて宇宙エネルギーとは何か、どういうものなのかを考えてみましょう。


 当然、学問的には未知のエネルギーと言えるのでしょう。つい最近までは、学会レベルではタブー視されていましたが、現在では、アメリカに正式に宇宙エネルギーを研究発表する学会が設立され、世界中から研究者が集まってくるようになりました。


 宇宙エネルギーが、公に、認められるのもそう遠い将来ではないと思います。しかし、現実レベルで宇宙エネルギーを利用しようと思うならば、学問的レベルで考えるよりは、むしろ柔軟な頭で、東洋思想的に考えた方がよさそうです。


 宇宙エネルギーは、現在の科学では観察することのできない超微粒子や波動と考えられており、宇宙に存在するすべてが、このエネルギーで構成されていると想定されています。

従来は、何も存在しないと考えられていた真空の空間さえも、このエネルギーで満たされているのです。当然、人間も宇宙エネルギーの塊と言えます。すべての動物や植物、鉱物も当然そうなります。地球自身も巨大な生命体と考えられています。どのように構成されているかがわからないだけのことです。


 一寸の虫にも五分の魂。万物に仏性あり。色即是空。一切は無。すべての物はひとつの物からできている。

輪廻転生。私たち日本人は、このような言葉に慣れていますが、実際はよく意味がわからないのが普通です。

日本人にかかわらず東洋人に共通した思想、宗教観でしょうが、見えない宇宙エネルギーを、神や仏に置き換え、崇めたと言っても間違いではないでしょう。

最近では、気功や超能力もブームですが、見えないエネルギーが少し見えはじめる時代になってきたのかもしれません。


 宇宙エネルギーが自然に充足され、家族や建物、周囲の環境などの健康に役立つ家はどのようにしたらつくれるのでしょうか。


 宇宙エネルギーの正体がはっきりわかっていないのですから、直接電気として取り出すことは、もう少し後の課題として、今は、宇宙エネルギーのあふれていると思われる材料、素材を多く使う、宇宙エネルギーそのものである太陽熱や空気を上手に使うなどの必要があります。


 宇宙エネルギーは自然の材料や素材にたっぷりとふくまれています。木材、石、土、炭、天然素材の布や紙これらの材料や素材を殺すことなく生かして使う間取りや工法、さらに、これら自然の材料に、常に、太陽や空気などを介して、宇宙エネルギーを供給できる家のつくり様が求められます。


 設備機器に頼りすぎたり、その土地の自然にあわない間取りや工法などは、宇宙エネルギーを活用する意味でもマイナスの要因なのです。


 自然のエネルギーを、自然な材料と素材で、自然を生かす方法で利用することが、健康生活の原則であることは、食生活も家づくりもどうやら同じようです。

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