一軒一軒の家で浄水場をもつ時代に

「プラス思考の健康住宅づくり」1994年発行

自分の健康は自分で守る、そして家族の健康は自分の家で考える。何ともエゴイストの様だが、こと水に関しては各家庭で防御策をとるしか今の段階ではなさそうである。


 もちろん私たち一人ひとりが現状を把握し水質汚染に歯止めをかける努力を怠ってはならないことは言うまでもない。合成洗剤を使わない。油を台所で流さない。流しの三角コーナーやバスケットにはストッキングなどを利用して、汚れた水をすこしでも濾過する。お米のとぎ汁は流さず、植木にやるなど、私たち一人ひとりのちょっとした努力の一歩から始まる。


 ところでわが家の浄水場とは、実は家の中で使うすべての水を浄水し美味しい健康な水に変えようという提案である。いくら台所の水道に浄水器をつけても、家の中には蛇口がたくさんある。家の中の水の出るところすべての水を変えられなければ本当は意味がない。


 何故なら、洗顔、洗髪、シャワー、お風呂これらに使われる水は髪の毛そして皮膚を通じて私たちの健康に大きな影響を与えるからである。


 おもしろい実験がある。水道水を二つのコップに入れ、片方のコップに指を入れてかきまわす。そして二つのコップにそれぞれ残留塩素をチェックするための塩素試薬を数滴たらす。すると片方のコップの水はかなり色が変わるのに指を入れた方の水はほとんど反応を示さない。


 さて、何故だろう。


 答えは簡単。指に塩素が吸着された、いわゆる指が活性炭の役割をした訳である。お風呂でたっぷりの湯に全身をゆったり浸し、のんびりくつろいでいる姿を連想していただきたい。またシャワーでジャージャー皮膚にお湯を浴びせている姿も想像して欲しい。


 ゾッとしてこないだろうか。 しかも皮膚からだけでなく、水道水の中の塩素、発癌物質が呼吸器からもあなたの身体の中に入っていく訳である。


 だから蛇口対応の浄水器を一つ付けただけでは家族の健康は守れないという事である。家の中の水をすべて浄水し健康な水に変えるためには、各家庭におくられてくる水道の元にまさにあなたの家のためだけの浄水場をつくればいい事になる。実は一升瓶とほぼ同じ大きさの本体をひとつこの元栓のところに取り付けるだけで、家の中の水がすべて変えられる浄水整水器がある。


「ルイ21」というこの浄水整水器は取り付けた後でもほとんど水の流量が変わらない。浄水器を付けたはいいが、水がちょろちょろしか出ず、いらいらした経験をもたれている方は多いはず。

結局野菜を洗ったりお米を研ぐときは水道水で、最後に浄水器の水を使うなどといった使い方をされていたのではないだろうか。
 美味しいまずいという味覚については個人差が大きいので何とも言えないが、塩素の害を取りのぞき、フィルターを一年に二、三回変えていれば有機溶剤の心配もまずないということになればやはり一考の価値は十分あると思う。また値段が手頃ということも書き添えたい。


 もちろんもともとの水質が恐ろしくひどいところではフィルター交換が年に二、三回ではもたないケースもあるかも知れない。しかし家の中の水すべてを一台の浄水整水器で対応できる能力というのはかなり魅力的であると思う。


 最近はペットの癌が増えている。もちろんペットフードの添加物、室内空気汚染ということも十分原因として考えられるが、水の質が良くないということも要因のひとつとして挙げられないだろうか。


 現にペットの水をすべてペットボトルの水にしているという愛犬家の話を最近は結構耳にするし、水道水は飲まないなどという犬ばなれした犬の話を聞く。


 ましてやアトピー性皮膚炎などアレルギーの病気を持つ家庭がいればなおさらのこと。特に入浴やシャワーの際の水の質は決め手となってくる。


 塩素の害は、せっかく野菜のもつビタミンや緑茶の栄養素も破壊してしまう。無農薬や有機の野菜をつかっていても、洗う、煮る、ずべての水の質で味も健康も阻害されかれない。


 「ルイ21」を実際に使ってみて、やさしいやわらかな水に感激している。そして水を考えるところから水資源の重要性をますます実感し、また問題だれけの水道水についてその現実を直視できた。

書籍「プラス思考の健康住宅づくり」より

若林礼子

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