スローライフ

我が家流のシンプル&スローライフを実現中です

(岐阜県多治見市・Sさん、2000年建築)

今、自然と共に生きることの素晴らしさを実感しています。この家に住むまでは自然の風がこんなに心地よいものだと感じたことはありませんでした。

入居して約3年、3シーズン、この家で過ごしたことになりますが、不思議なことに、私たち人間が生きるために息をするように、家も呼吸し、生きているんだなあ-と感じることがあります。

私たちが住んでいる地方は、真夏にしばしば日本一の最高気温を記録します。ですから、真夏の日中はさすがに家に1台しかないエアコンの恩恵にあずかることもありますが、朝と夜は窓を開け放てば風が通り、エアコンなしでも過ごせます。そのおかげで、夏バテもせず酷暑を乗り切ることができました。日本人が古来から夏の暑さから身を守るために使ってきた[すだれ]も大いに役立っています。

冬、真夜中のトイレに立つ時、どんなに冷える日でも、上に何も羽織らずパジャマだけで全然寒くありません。家中どこに行っても温度差が少ないということはすごいなあ-と思います。中学生の娘は真冬でも家の中では半袖で過ごしています。子どもは以前より風邪を引きにくくなりました。

逆に、外へ出かけた際は、建物内のきつい冷房や暖房のきいた部屋に長時間居ると外気との温度差がありすぎて気分が悪くなることもあります。こういった点からもPAC住宅は身体に負担をかけず、過ごしやすい環境をつくり出しているのだなと実感します。

またこの住宅を建てたことで、それまで持っていた『家』の価値観は大きく変わりました。以前は「部屋数が多い家」や「大きな家」に憧れていましたが、PAC住宅と出会って「無駄な空間はいらない」という考え方になりました。我が家は毎日、自然にすべての部屋に足を踏み入れるような間取りになっているので無駄な空間はありませんし、余分な物も置かなくなりました。コンパクトな大きさの家ですが自然素材にこだわり、無垢の木などが豊かさを提供してくれます。木も日毎に色が濃くなり、木目にもさまざまな表情があって自然と心が和みます。

エアコンなどの機械に頼るのではなく、自然の厳しさも受け入れ、昔からの智恵を生かして自然と共生していくことが、私たちの身体にも地球にも優しいことなのだと気づくことができました。

さらに、こうした生き方は、人間が本来持っている生命力を呼び覚ましてくれるようです。「夏には南側に面したデッキとパーゴラに藤の木を植えたり朝顔を育てて日除けにしよう」「玄米を買って精米機にかければ米ぬかが取れるから畑に肥料として使える!」などと我が家流の「スローライフ」を楽しむために、いろいろと考えを巡らしています。

自然の中で

これからは、新たな価値観で自分の時間を有意義なものにしていけそうです。他者からのおしつけの基準によって生かされている自分ではなく、自分が主人公となって生きていくことの大切さに気づかせてくれた我が家は、私の宝です。

やっと出会えた本物の家より

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